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お盆は、亡き祖先の霊を家に迎えて家族とともに過ごし、送る行事をします。

新暦(7月13日~16日)で行われる地域と月遅れ(8月13日~16日)で行われる地域があります。


■ お盆 ■

  • ・日本には一年を半期に分けて、前期(1月1日から6月30日)の始まりが正月、後期(7月1日から12月31日)の始まりが盆という、先祖を祭る日本独特の信仰がありました
  • ・前期の始まりの正月は祖先を年神様として礼拝し、後期の始まりの盆には「盆礼」といって両親や祖父母、日ごろお世話になっている人に感謝する風習です
  • ・中国から伝わった仏教の教えである、今は亡き父母や祖霊を迎えて供養する「盂蘭盆会」(うらぼんえ)という行事が日本の旧暦の7月15日(満月)であったことから、いつしか「盂蘭盆会」と「盆礼」とが習合したといわれています
  • ・盂蘭盆会(うらぼんえ)は、死者が受けている飢餓の苦しみを救うため、水や食べ物を供えて供養する行事で、お釈迦様が、弟子の目連(もくれん)という僧侶の母親が「餓飢道地獄(がきどうじごく)に落ちて苦しんでいるのを供養して救うために始めたという仏説から発した行事です
  • ・お盆の過ごし方には地方独特の風習もあり、新暦か旧暦のどちらの暦で行うか、又、その家に伝わったしきたりがあるので、親やお年寄りやその地域のしきたりに詳しい人に聞いておくことも大切です
  • ・いずれにしても、旧暦の8月15日、すなわち、満月の日を含むことに変わりはありませんが、現在では満月と限らなくても新暦8月15日に月遅れのお盆の行事をする地方があります

■ お盆の過ごし方 ■

  • ・お盆の期間中(13日~16日)を中心に家族 親戚 親しい人が一同に集まって先祖の供養をします
  • ・供養の作法やしきたりは、地方やその家、宗派によって違うこともあるので、家のお年寄りや菩提寺の住職に聞いてみるのもいいでしょう

■ 12日までにすること ■

  • ・親族や親しかった人が亡くなって始めて迎えるお盆を「新盆」といいます。新盆の過ごし方は、その地域や地方によってさまざまなしきたりがあるので、詳しい人やお寺に聞いておくことも大切です
  • ・精霊を迎えるために仏壇の掃除や家の玄関や仏間を掃き清め、お仏壇の前に精霊棚(しょうりょうだな)を作ります
  • ・仏壇のない家庭では、丸盆にお供え物やろうそく 線香 花 を置いて簡易精霊棚にしてもかまいません
  • ・キュウリ(馬)とナス(牛)につま楊枝や竹串で足を作った精霊馬(しょうりょうま)は内側を向けて置きます
  • ・このお供えは先祖の霊が馬に乗って急いで来て、帰りは牛に乗ってゆっくり帰るといわれています
【精霊棚】 【簡易精霊棚】

■ 13日 ■先祖の霊を迎える

  • ・夕方に先祖の霊を迎えるためにお墓参りをします
  • ・普段のお墓参りの道具に加え、焙烙(ほうろく) 苧殻(おがら)
  •  マッチを持参します
  • ・お墓を掃除し、焙烙の上で折った苧殻(おがら)に火を付け、迎え火を焚きます。魂はその迎え火の煙にのって家に帰ってくるといわれています
  • ・手に数珠をかけ、故人に近しい人から順にお参りをします
  • ・苧殻(おがら)が燃えつきたことを確認してから灰や焙烙の後片付けをします
  • ・お墓に故人の好物などの供え物をした場合は、そのままにせず持ち帰りましょう
  • ・遠いなどの理由でお墓参りをしない人は、夕方になってから家の門口で迎え火をたき、煙に向って手を合わせて先祖の霊を家に迎えます
  • ・マンションや家の環境などで実際に火を焚くことができない場合は、盆提灯に電球を灯して迎え火 送り火としてもかまいません
  • ・お盆は、その起源が「飢餓道より帰った仏様を祭る行事」だったことから、普段より多くお供え物をする風習があります

■14日~16日 ■  お盆の行事

  • ・この期間は、家に祖霊が滞在しているので、水やお供え物を毎日 取り替えて、お参りします
私たちが日常、仏様やご先祖を礼拝、供養するとき供える物を五供(ごく)といいます
飲食
(おんじき)
閼伽水
(あかみず)
灯明
( とうみょう)
焼香
(しょうこう)
華鬘
(けまん)
食事 果物 菓子 ロウソク 線香 香
日常の食事や季節の果物などを供えます 水道水でいいので毎日取り替えるようにしましょう お参りする時に火をつけ、お参りが終わると必ず消しておきましょう 宗派によってお作法が違います 故人が好きだった花や季節の花を供えます

■ 棚経 (たなぎょう) ■

  • ・菩提寺の僧侶を招いてお経をあげてもらうことがあります。精霊棚の前であげるので「棚経」(たなぎょう)といいます
  • ・お経が終わったら僧侶を茶菓でもてなし、御礼の「お布施」と交通費の「お車料」を渡します
  • ・茶菓の用意をしない場合は「茶菓料」としてわたしてもかまいません。茶菓料や交通費は、まとめてお布施に含めてもかまいません
のし袋    白黒水引結び切り   白無地ポチ袋
下の名前   苗字    フルネーム
表書き

御布施

御車料 茶菓料

のし袋表書きのお作法
    • ・お盆の期間中に実家や親しい人の家を訪問してお仏壇にお参りする風習 があります。 数珠を携帯してお供え物を持参し仏前に供えます
     
    数珠のマナー

■ 16日(地方により15日) ■

・朝、仏壇にお参りをしてから精霊馬(しょうりょううま)を外側に向けます

・迎え火を焚いたときと同じように門口で「送り火」を焚いて霊を送りだします

・精霊流しや灯篭流しで送る地域もあります

・お供え物の食べ物や花は、仏前から下ろして処理します

■ お盆のお付き合い ■

  • ・盆の行事は、地方によってさまざまなしきたりがあります。新暦で行う地域や月遅れのお盆に行う地域もあるので、実家や住まいの地域のしきたりを知っておくのも大切なことでしょう
  • ・お盆の季節には、親兄弟 親戚 お世話になっている方や親しいお付き合いのある人などの交流があります。夏休みの時期を利用して実家に帰ったりして旧交温める行事などがあります

■ お中元 ■

  • ・お墓参りをしたとき、お寺の僧侶に「御中元」を渡すことがあります
  • ・御中元は、日ごろお世話になっている季節の御挨拶なので「御布施」とは別の意味があります
  • ・品物ののし紙やのし袋の表書きには「御中元」として渡します

■ 御礼 ■

・普段お墓の清掃や管理を依頼している管理事務所にお礼をすることがあります

のし袋 白無地ポチ袋
表書き 御礼
下の名前 苗字
目安の金額 ¥2000~

■ 施餓鬼料(せがきりょう) ■

  • ・お盆中にお寺で無縁仏の供養の法要「施餓鬼会(せがきえ)」を営むことがあります
  • ・無縁仏となって成仏できずに俗世をさまよう餓鬼に施しをすると、その功徳がご先祖のみならず全ての霊に及ぼすという慈悲の心の大切さを学ぶのです
  • ・施餓鬼会(せがきえ)は、各寺院によってその日時はさまざまに異なりますが、一般に、お盆の前後に行われることが多いようです
のし袋 白黒水引結び切り
表書き 御布施    施餓鬼料
下の名前  フルネーム
目安の金額  お寺の規定料金
  • ・お盆の期間中に親しいお付き合いのある家に訪問してお仏壇にお参りすることがあります
  • ・数珠を持参し、線香 花 菓子 果物などのお供え物を用意します。お金包みを供える場合もあります
のし袋  のし紙 白黒水引結び切り
表書き 御仏前      御供
下の名前 フルネーム

■ 新盆 ■

  • ・人が亡くなって最初に迎える盂蘭盆のことをいいます
  • ・忌明け(七七忌日)がすまないうちにお盆がくる場合は翌年のお盆を新盆とします
  • ・近しい人が新盆を迎える家に白張りの新盆提灯を贈る習慣があり、それを仏壇の側や軒先に吊るします
  • ・最近はマンションなどで吊るす場所がないなどの住宅事情により盆提灯の代わりにお金包みを供える場合が多くなりました
のし袋  のし紙 白黒水引結び切り
表書き 新盆御見舞
下の名前 フルネーム

■ お墓の建立 ■

  • ・お盆や回忌法要 命日などに合わせてお墓や仏壇を新しく建立し、お披露目をすることがあります
  • ・お墓や仏壇の建立は、その家の子孫繁栄につながるといわれ法事に招かれた人は、お祝いとしてお供え物を用意します
●仏壇を建立した人に渡すのし袋
のし袋 紅白水引結び切りのし無し
表書き 開眼法要御祝
(かいげんほうようおいわい)
下の名前 フルネーム
●お墓を建立した人に渡すのし袋
のし袋 紅白水引結び切りのし無し
表書き 寿塔御祝
(じゅとうおいわい)
下の名前 フルネーム
  • ・お墓や仏壇の建立と同時に回忌法要が営まれる場合は、両方の法要に渡す合計金額を白黒水引きのし袋に「御仏前」として供えます。又、会食がある場合は、その金額を考慮して包みます
のし袋  のし紙 白黒水引結び切り
表書き 御仏前
下の名前 フルネーム