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3月3日は女の子の健やかな成長と幸せを祈る行事を行う日で、上巳(じょうし)の節句、桃の節句などと言います。

■ ひな祭り ■

  • ・ひな祭りは、桃の節句ともいわれています
  • ・桃は、木辺に兆とかきますが、兆には「兆候(きざし) 前兆  吉兆 」という意味があるので「未来を予測する」「魔を防ぐ」という、古来より邪気を払う魔除けの信仰がありました
  • ・桃は、早春に花を咲かせ、多くの実をつけることから「多産」「子孫繁栄」の縁起も生まれました
  • ・3月3日を上巳(じょうし)といい、三月始めの巳の日という意味です。中国では川辺にでて青い草を踏み川の流れで禊(みそぎ)を行い、酒を酌み交わして不浄を除くための祓えの行事を行いました
  • ・その風習が日本に伝わり、平安時代の貴族はこの日にお祓いをして自分の穢れを紙の人形(ひとがた)に移して海や川に流す「流し雛」の風習が生まれました
  • ・流し雛」の行事は、今も各地で行われています
  • ・やがて、川に流す「流し雛」から人形に着物を着せ、男女の区別もつけて子供のお人形遊びのおもちゃとして用いられるようになり、次第に豪華な装飾がほどこされ、鑑賞用として作られるようになりました
  • ・雛人形が飾られるようになったのは、江戸時代の寛永の頃(1640年)で、寛永雛と呼ばれた大型のものです
  • ・その後、小さな享保雛(1720年頃)が作られ、二段飾り、三段飾りとなり、天保(1830年頃)には七段飾りなどの豪華な雛段が作られるようになりました
  • ・段飾りは 7段15人飾り、雄雛雌雛一対の親王雛飾り、親王雛に三官女、五人囃子を加えた出し飾りの3種類があります
  • ・雄雛 雌雛の飾り方に関東風 京風で違いがあります
関東風 向かって左に雄雛右に雌雛
京風 向かって左に雌雛右に雄雛
  • ・中国では、唐の時代に左右の上下が逆転し、左上位となりました。日本では、遣唐使が伝えた左上位の影響で、平安時代には左優先となりました。今も、劇場などで、上手は左側(客席から見て右)下手は右側(客席から見て左)となっています

■ 初節句 ■

  • ・女の赤ちゃんが生まれて初めて迎える雛祭りを初節句と言います
  • ・赤ちゃんの健やかな成長を願い、災いと邪気を払う日で家族そろってお祝いします
  • ・うまれてから間もなくで、お食い初め(生後30日目)が済んでいない場合は翌年にお祝いを延ばしたほうが落ち着いて準備が出来るでしょう
  • ・初節句のお祝は、妻の実家から雛人形を贈る風習がありますが、最近では、住宅事情や生活の変化に伴い、豪華な段飾りより小型のケース入りの方が喜ばれるようです
  • ・雛人形を贈る場合は、事前に赤ちゃんの両親と相談して希望のものを買い求めるようにします
  • ・品物ではなくお金包みを贈る場合は、初節句にふさわしいかわいい水引柄ののし袋を選びましょう。届けるのは、お節句の2週間くらい前からお節句の日までにします
のし袋 紅白水引花結び 
表書き 初節句御祝 
祝桃の節句
名前 フルネーム
目安の金額 ¥5000~
  • ・雛人形を飾る期間は、2月中頃には出しお節句の日がすぎたらなるべく早く片付けますが地方によっては旧暦の3月3日でお祝することもあります
  • ・お節句の日には、家族や近しい人を招いて初節句の祝膳を囲みます。集まる人の都合でお祝いを別の日にする場合は、お節句の前の都合の良い日を選びます

■ 内祝 お返し ■

  • ・お祝をいただいた方へのお返しは、祝いの席に招待することでかまいません。遠方などで招待できない場合は、礼状を書き、スナップ写真などを添えて雛あられや祝菓子などの「内祝」を送ります
  • ・お返しの品をお店から宅配便などで直接届ける場合は、前もってお礼の手紙を郵送しておきましょう。お礼の言葉と品物の到着予定日、品物の使い方や食べ方なども書いておくと丁寧です
のし紙 紅白水引花結び
表書き 内祝
名前 子供の名前
便箋  フォーマルレター


■ ひな壇飾り ■

ひな段飾りは、地方のしきたりや人形メーカーによっていろいろな組み合わせがあります

【最上段  1段目】  親王飾り

  • 〇【雌雛】  【雄雛】  【金屏風】
  •  天皇と皇后を表しています。理想の夫婦の象徴とされています
  • 〇【桃花酒(とうかしゅ)の瓶子(へいし)】
  •  桃の花を浸した酒
    桃の力で長生きするといわれ、室町時代の頃から白酒のことを言います
  • 〇 【雪洞(ぼんぼり)】
  •   ほんのりと淡い明りが、はかなく美しいものを愛でる日本人の心を表しています。 雪の洞からもれてくるくらいのほんのりとした光を放つところから出来た当て字です

     【二段目】

  • 〇【三人官女】
  •  宮廷に仕える女性たち。三人のうち一人は既婚女性とされています。それぞれが長柄の銚子 高杯 加えの銚子を持っています
  • 〇 【高杯(たかつき】
  •  紅白餅やあられを飾ります。赤が魔除け、白が清浄を表します
  • 〇 【貝桶(かいおけ)】
  •  貝合わせ」という遊びに使う蒔絵をほどこしたハマグリを入れておく桶。 地貝用の物と出し貝用のもの一対で置く。ハマグリは「浜の栗」という意味で名づけられました
  •  蛤は、その貝一対以外の貝とは決して合わないので、一夫一婦の教えとなり、雛の祝や結婚式の吸い物に使われるようになりました。お椀の中に貝を一対入れ、身は二つ入れるのがしきたりです
  •  【三段目】

  • 〇【五人囃子】 宮廷の5人の楽人で、それぞれ「太鼓」「大鼓」「小鼓」「笛」「扇」を持っています。七人囃子のセットもあります
  • 【四段目】

  • 〇【右大臣  左大臣】
  • 天皇を補佐し護衛官の役目もします
  • 〇 【お膳】 お膳は一汁三菜
  • 〇【菱餅 】 蓬の葉で色づけした緑は健康を表し、紅花で色付けした赤は魔除け、白は清浄をあらわしています
  •  【五段目】

  • 〇【三人仕丁(さんにんじちょう)】 泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸の表情豊かな三人は宮廷の雑役に携わっています。立傘 沓台(くつだい) 台傘を持っています
  • 〇【桜 橘】 向かって右に「左近の桜」向かって左に「右近の橘」
    橘は、みかんの古称で黄色い色が魔除けになるといわれています
  •  【六段目】

  • 〇【お道具のセット】
  •  花嫁の嫁入り道具をイメージしています。女性が幸せに暮らせることを願って用意されています
〘生活道具〙  箪笥 長持 火鉢 布団袋 お膳 酒器
〘装う 身繕い〙 鏡台、手鏡 衣桁 湯桶
〘たしなみ〙 針箱 硯箱 茶道具 香道具 書物 能 謡 和歌づくりの道具
〘教養 遊び〙 
  • 投扇興 囲碁盤 将棋盤 百人一首 かるた 双六盤 

【七段目】

〇 御所車 (ごしょぐるま) 駕籠(かご)